038014 ランダム
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+詩+70

“約束”




例えるなら一本の糸の様なモノ

千切るなんていとも簡単なこと

容易く、ちょろい


約束した本人と

約束された相手にしか

見えない糸だから


千切れた時は

音もなく

他人は誰も気付かない


約束を破ったからと言って

知らない人は知らないから

大部分の人は知らないワケですから



余程大切なモノでは無い限り、

咎められることはないでしょう


けれど千切ってしまった後、

この糸の材料は「約束した人」の

心の糸で出来ているワケで

千切ったら千切ったで、


その人の心にも細かい傷が

どんどん出来てくる


「痛い」と言う感じ何てしないから


気が付いたら、体中に傷が出来ているから


だから


どんなに小さな約束でも


その約束を、守ってあげて


何でそんな大切な糸を


あんたらに託したのか


考えてあげてよ


守るコトで

その糸自体が

どんどん強くなってくるから


だから

面倒かもしれないけど

糸を、紡がせてあげてくれ


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